2010年05月13日

江川の玉乗り

KC330176.jpg近代フィルムセンターで「発掘された映画たち」と題されたシリーズが開催されている。そこで日本最古の曲芸の動画が上映されると聞いてでかけた。お目当ての作品は「元祖大曲芸連鎖・東京江川巡業部」というもの。わずか1分。曲芸部分はその冒頭の数秒。江川というのは玉乗りの「江川一座」のことだが、ここではコントーションが演じられている。机のような台の上にさらにハコウマのような低い台を二つ積み重ねて、その上で少女がエビゾリしている。舞台に一座の面々が勢ぞろいして「みなさんこんにちわ」みたいなことを言っている映像。ただし音がないので、本当にそういっているのかは不明。そのあと何の脈絡もなく追いかけっこになり、川べりを走ったりして最後に、やはり何の脈絡もなく舞台に駆け込み、少女が上着を脱いで後見にあずけ、曲芸にとりかかろうとするところでエンド。大正時代に連鎖劇という、映像と実演とを融合させた舞台形式が流行ったが、江川の曲芸でもこの形式で舞台を作っていたことがわかる。そうした意味でも貴重な映像。でも曲芸の映像というのはちょっと・・・。ほかにアニメーションの「チャップリンとクーガン」(仮題)。これは監督も製作も不明らしい。仮題はチャップリンとしか思えないキャラクターが、唐突に何度画登場しているのでつけたのだろう。11分。「少年美談・清き心」内田吐夢監督。近年まで活躍していた水島道太郎の子役時代が見られて面白かった。水島さんは坂野先生と仲がよかったらしく、よく坂野先生が話をしてくれた。千葉の太神楽の出身だった。笑顔が美しく、きりっとした顔立ちは、晩年と同じだった。30分。「闇の手品」鈴木重吉監督。神戸の本庄映画研究所作品。この監督と撮影所については私は知らない。懸賞台本を募集して入選したものを作品にしたようだ。35分。いずれも貴重なもので、こんな機会でもなければ、まず見ないだろう。しかし、どこにも音が入っていないので、本当につらい。自分が活動弁士になったつもりで、「ああ、メリーさん、メリーさん・・」みたいな口上を考えながら見ていた。でもやはり耐えられない人たちもいて、ときどき客席のあちこちから鼾が聞こえたりもした。映画に音はいかに重要かわかったような気がした。

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2010年05月01日

高円寺びっくり大道芸

SN3J0729.jpg昨年につづいて、高円寺駅周辺で杉並区による大道芸大会が行われた。駅前には空中アクト用のポールが立って大道芸大会をアピールしていた。その下でいっぱいの人を集めていたのが、フェイスペントの鈴置ミホウ。12時に店を広げたとたんに長蛇の列ができ、あっという間に17時までの予約が埋まってしまったとのこと。明日はミホウさんとは別のフェイスペイントが出演という。なお、3日と4日は岐阜県恵那市の日本大正村に出演する。

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2010年04月10日

桑野塾

SN3J0657.jpg早稲田大学でサーカス研究家の大島幹雄さんが「海を渡ったサーカス芸人」の話をするというので出かけた。演劇博物館では折りしもメイエルホリド展をやっておりこれも見学した。メイエルホリドはビオメハニカという俳優訓練でサーカスと演劇の融合を図った演劇人と言われているのだが、いまひとつどんなものかわかりにくい。日本で最初の大回顧展という。映像もあり、問題のビオメハニカの訓練の様子も映像が残されていて、サーカス芸かはよくわからないが、パントマイムではあると思う。さて「海を渡ったサーカス芸人」の話は、よくまとまった話だった。澤田豊、イシヤマ、シマダファミリー、タカシマ、ヤマサキという明治期にロシアに渡った芸人たちを追うことでいままで知られなかった芸能による日露の交流が解き明かされていくのは、まさに知的好奇心を満足させてくれる楽しさだった。シマダファファミリーの映像もみせてもらったが、10メートルほどの棹を頭に立て、その上で上乗り役が頭で倒立し、そのまま綱渡りをするという超人技。これはいまでも語り草になっているという。それほど成功したのだからさぞ悠々自適の暮らしだったのかと思うと、まったく逆で、ほとんどがロシア革命のあとの粛清に会い、なんの理由もなく殺害されたというのにはやりきれない思いがした。しかしながら、まだ海外旅行など思いもよらない時代に、国家も民族も言葉の壁も軽々と越えて生き抜いていたサーカス芸人の自由さには、やはり憧れを感じる。最後に数ヶ月前に昭和館でみせていた1958年初来日の際のボリショイサーカスの記録映像を見せてくれたが、これもおもしろかった。せっかくの上天気の土曜日を室内で過ごしたのはもったいなかったが、よい講義に満足した。

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2010年04月08日

東京タワー

SN3J0655.jpg芝のメルパルクホールに、きたやまおさむコンサートを聞きに出かけた。帰り道にライトアップされた東京タワーが間近にみえた。コンサートタイトルは「生きてます」。出演は、きたやまの歌をずっと歌っているという博多の行徳伸彦らのグループと北山。「風」「孤独なマラソンランナー」「水虫の歌」「感謝」で幕開き。ここまで聞いた段階で、このコンサートが、昨年秋に亡くなった加藤和彦へのオマージュで、その追悼コンサートだとわかった。「12枚の絵」というレコードから数曲歌ったが、いい歌だと思った。40年前の曲というのも多かったが、少しも古くないのにも驚いた。昨年の春と夏ににも北山のコンサートに出かけ歌を聴いたが、今日のコンサートは同じ歌でも、全然違う歌に聞こえてしまった。

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2010年03月25日

紙芝居届く

KC330124.jpg民俗学のKさんより紙芝居が送られてきた。Kさんは仙台の紙芝居師IさんとIさんがお持ちだった紙芝居の調査をなさったことがある。Iさんがお持ちだった膨大な紙芝居群は、その後、図書館に収蔵され、登録文化財になったのだが、その当時は図書館はケンモホロロであったと聞いている。十数年で時代は変わるのだろう。現在は紙芝居は『昭和』の象徴のように考えられ、文化資源として扱われるようになった。さて、この紙芝居はKさんが古書店から購入したものといい、近々開催される可能性がある紙芝居展に出品予定の資料。その後、私たちが自由に使用させていただくことになっている。とりいそぎ箱を開けて、その状態のよさに感激。いわゆるメロドラマらしい。有効に使用させていただこう。

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2010年03月14日

神楽ジョッキー

SN3J0580.jpg三上敏視さんの神楽ジョッキーに行った。会場は池尻大橋下車のカフェ「まんまるの木」。小塚秀忠さんの神楽のスケッチが店内いっぱいに展示してあるなかで、三上さん撮影のビデオを投影しながら解説していくというスタイル。2時間ほとんどしゃべりっぱなし。よく体力がつづくなあ。神がかりも面白かったが、やはり私には曲芸・軽業系の場面が興味深かった。そんな場面を特集してもらえたらうれしい。このカフェ、珈琲380円、ケーキセット680円で飲み放題。食事している人もいてけっこうおいしそうだった。今度は食事をしてみよう。あまり行くことがない地域だが、三茶に行くときにはよってみよう。

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2010年03月13日

50分待ち

SN3J0578.jpg国立博物館に「長谷川等伯展」を見に行く。大々的に宣伝していたわりには期間が約1ヶ月と短く、そのせいかものすごい人。朝11時の段階で五〇分待ちだった。快晴で久しぶりに暖かく、のんびりと待って入場した。目当ては猿の絵。金沢の文化会館の壁画に模写されているのを見て、実物を見たと思っていた。問題の絵は展示の最後のほうにあった。晩年の作ということだ。何度か作品の傾向が大きく変化しているのも面白かった。ポスターにもなっていた松林図が最後に展示されていたが、これは印刷でとはまったく別物という印象。いかにも日本的な絵師と感じた。この世界もすごいと感じたが、私が驚いたのは、柳橋水車図の豪華さ。幾何学的なデザインと写生とが微妙なバランスをとっていて、背景の金色がそれを邪魔するほど存在感を誇示していて、喧しいことこの上ないが、これが安土桃山なのではないかと思った。これを基にしたタンスが展示館の1階に飾られていた。石川県の職人達がその技術の粋を集めてつくったものらしかった。これもゴテゴテながら、おもしろいものだと感じた。何十年か前、皇族の結婚式かなにかに、この県選出の政治家が動いて、金ピカのタンスを送るとか送らないとか話題になったことがあったのを思い出した。

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2010年03月12日

山本光洋「案山子になるために」

KC330119001.jpgプランBでのシリーズ。5年目の第1回。つい6週間前にやったばかりなのでどうなるかと思ったが、やはり高レベルだった。演目は次の通り。1、いちろー。2、さとる。3−1、つかまえる。3−2、食べる。3−3、走る。4、ピーちゃんとピーちゃん。5−1、手をたたく。5−2、てっちゃん。5−3、手と足と。6、夕焼けからす・とんび(ある漫才士の死)。6、チャーリー山本。1と2は、このシリーズの第一回目(5年前)に演じたもの。光洋によれば、2を演じたのは、体力がつづくのかどうか試してみたかったとのこと。たしかにある人物のまる一日を早回しで演じるのだから体力を消耗するのだろう。その意味では3−3も似ている。これはパントマイムの基本のようなもので、いわゆる腰から下が隠れるくらいのボードを使ってエスカレーターに乗ったように見せるのだが、鮮やかで、思わず客席がどよめいた。これなども脚や腰にかなりの負担がかかるはずだが、軽やかにやっていて、その高技術を再認識した。4などはほとんどお遊びのような演目。人差し指と中指を足に見立てて、ダンスをさせるだけのネタ。これだけでは宴会の余興なのだが、演じる人間(光洋自身)を大道芸人という設定にして、その表情やお客との駆け引きまでも含めて「作品」に仕立て上げた。考えてみればパントマイムという人形振りの芸を逆手にとって「チャーリー山本」という作品を作ったのと同工。5はずっと以前に、大道芸でよくやっていたネタを引っ張り出したのだが、ここでは自作の機械を使用した。足の模型をつけた機械で歩くような動きをする。この動きが実にりあるなのだが、これだけでは使いようがない。これを手の模型と同時に使用することでやはり作品に仕上げた。最後に鳥かごを抱えて終わった姿は、マグリットか誰かのシュールレアリズム絵画を連想した。6は、一人で二人を演じるというそもそも無理な設定。ボケとツッコミをそれぞれ演じてみせ、過剰なツッコミの末にボケ役が撲殺されるという奇妙なオチだが、これはシュールというより芸人の悲哀のようなものが出ていた。以前よく見たパントマイムでは芸人の悲哀を前面に押し出してくるものがよくあったが、そういったものとは一味も二味も違う独自の世界に到達している。

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2010年02月19日

小沢昭一さん、浅草を語る

KC330088.jpg上野の台東区立下町風俗資料館で、小沢昭一さんの講演会があった。歴史講演会というものだが、内容は戦後のストリップやホームレス(?)として有名だったキヨシの話などで、多いに笑った。以前、浅草を活性化するご意見を・・・と求められて、江戸時代そのままにチョンマゲで歩き、物売りや大道芸を日常的に演じたらいいと提案して、無視された話も面白かった。ほんとうにやればいいと思うのだが・・・。意外だったのは被官稲荷の信仰。いつも財布にお札をいれているということで、私もあやかってみようなどと思ってしまった。

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2010年02月14日

寄席が好き相撲が好き

KC330087002.jpg「寄席が好き、相撲が好き。小島貞二の世界」という展示が、市川市の市民文学プラザでおこなわれている。今日は小島先生のご子息の豊美さんの講演があるというので出かけた。文学プラザは市の施設としてはきわめて立派で、それだけでなく、ここでかなり充実した催しをおこなっていて、この市がいかに文化に力を入れているかがわかった。ちなみに今日の午前中は映像人類学の日本における魁のひとり牛山純一作品の鑑賞会をやっていた。来月は「はだかの大将」などの脚本家として知られる水木洋子さんに関わりのふかい映画を連続上演するという。今日の豊美さんの話は、小島先生の人生をたどりながら、ご自分が実際に父親である小島先生に聞かされた話、一緒になさった仕事を例に取った内容で、瞬く間に公演終了となった。やはり圧巻は、「双葉山70連勝ならず」を安芸の海の付き人として見た話、古今亭志ん生から話を聞く録音テープで、聴衆は食い入るように聞いていた。落語の話、相撲の話、どちらにも深く関わっておられた先生の仕事を改めて思い返した一日だった。

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2010年02月03日

喜多見氷川神社・鬼問答


喜多見氷川神ミIMGA0504.JPG世田谷区喜多見の氷川神社に、神楽研究家の三上さんに誘われて、鬼問答という芸能を見に行った。世田谷の無形民俗文化財で、4人の鬼が登場し、退散されるのだという。伝承が危ういのでみてほしいとのことだったようだ。9時すぎに神社に到着すると、すでに準備万端整っていて、続々と関係者がやってくる。そのうちに小学校の子供達が先生に引率されてやってきた。近所の二つの小学校から三年生ばかりがやってきて、彼らが鬼を追う役目を担っているらしい。時間になると神社関係者が行列を組んで入場し、本堂で儀式をすませ、いよいよ鬼問答に。4人の鬼たちがワーワーといいながら登場すると、子供たちは大騒ぎである。まだ豆は投げない。これは前もって神主さんから何度も説明されている。やがて鬼たちは本堂に進み、ここで神主さんと問答。遠くて、しかも仮面の下からの声なのでよくわからないが、「ハラペコだ〜」というこえが聞こえた。すると客席から、「かわいそうだね」という同情の声が上がった。確かにワーワー言ってはいたが、それほど悪事を働いた様子はない。そのうちに鬼の一人が喜んでいるのが見えた。客席から「あれ、スルメもらってる」「喜んでるよ」という声が。確かに神主さんが棒の先にスルメをつけて鬼に渡している。鬼はうれしそうに小躍りしている。すると神主さんから「いまです。豆を投げてください」と指示が出た。途端に子供たちは大喜びで豆を投げつける。客席からは「鬼がかわいそう」という声が・・・。ともかく、かようにして鬼は退散していった。このあとつづいて「大国の舞」もおこなわれた。これは恵比寿さまと大国さまが登場して、恵比寿さまが鯛をつりあげ、大国さまが小槌から福銭をまいてめでたく納めるという、江戸里神楽の形式とよく似た芸能だった。以上合計一時間。二つとも楽しい芸能だった。伝承の心配をしていたこの行事の主体である「楽友会」の栗原さんと話をしたが、私も三上さんも伝承の心配はまったくないのでは・・・というものだった。やっている人達は元気だし、地元の子供達も学校も協力的で、地域の人たちも平日の午前中というのにたくさん集まっていて、たぶん非常にうまくいっている民俗芸能の一つではないかと思ったぐらいだ。いいものを見せてもらった。その上で気になったのは、鬼の杖。いわゆる鹿杖。鹿の角が杖の上についている。空也上人の杖だ。鉢たたきの持ち物として絵巻物や歌あわせには出てくるが、民俗芸能に出てくるのをみたのは、初めてのような気がする。由来などを調べてみたいと思った。家にもどり、近所の百観音にいくとちょうど豆撒きが始まったところで、こちらも見学した。歌手のさだまさしさんが撒いていて、お母さんたちが大喜びで豆を拾っていた。
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2010年01月30日

国立劇場で獅子舞

KC330082.jpg国立劇場の舞台で伊勢大神楽の魁曲をリハーサルする加藤菊太夫組の写真。昨日の東海道新幹線の事故で新富士駅で立ち往生し、リハーサルができなかった。この日は簡単な打ち合わせの時間しかなかったが、これだけはやらないわけにはいかなかった。当日の1時の部を見学。この日の出演は、大島山瑠璃寺の獅子舞(長野県)、大塩天満宮の毛獅子(兵庫県)、千本六斉念仏(京都府)、下手向の獅子芝居(岐阜県)、伊勢大神楽(三重県)。獅子とひとくちにいってもまったく別の芸能で、面白かった。伊勢大神楽は、鈴の舞、四方の舞、跳びの舞、魁曲。ふだんでは考えられない獅子舞のオンパレード。時間の問題でいずれの演目も簡略化して、コンパクトな印象をうけた。もっともいつもの総舞を見慣れている人間には、ちょっと物足りなかった。しかし、リハーサルもできずにこれだけできれば、上出来だろう。明日は神田明神の奉納。天気と怪我をしないようにと願っている。

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2010年01月29日

山本光洋ソロライブ

KC330017.jpg山本光洋のソロシリーズ、「かかしになるために 5」その1.演目は次の通り。1、セミのようなもの。2、ラヴィアン山本。3、育てる。4、棒で遊ぶ。5、朝の人。6−1ピーちゃんとルーちゃん。6−2、童神。7、宙(そら)の人。8、チャーリー山本。昨年の3月以来のソロライブとのこと。いずれの作品も凝った作りで、たいへんレベルの高い一夜だった。1はセミの一生に人生を重ね詩情豊かにまとめた佳作。3はシュールで不気味な作品。5は朝、目覚め・顔を洗い・歯をみがく・・・という基本マイムをやっただけだが、見事なもの。6−1は手の指を脚に見立てたダンスで軽いネタ。つづく6−2はかなり重いネタなだけに対比が際立った。7は宇宙ステーションにインスピレーションを得た作品か。8はすでに定番。これを見るとすべてまるく納まったと感じる。6−2以外はたぶんすべて新作。その創作力には脱帽。

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2010年01月26日

cayのライブ

SN3J0444.jpg青山のレストランで、ライブスポットでもある「Cay」で、三上敏視さんが神歌を歌うと聞き、出かけた。催しは細野晴臣さんのごく内輪のライブで、場内にはいると、細野さん、高田レン、高橋ユキヒロなどが、ステージちかくで飲んでいる。そのほかにもいわゆる業界の人たちがいて、いつもの大道芸の人種とはだいぶ雰囲気が違い、かなり戸惑った。演目はまず、神歌(三上)。春駒のとき歌ってもらったもののほかに、映像をバックにし、だいぶアレンジしたものを歌った。花祭の場内のトランス状態がこの場内にも感染してくる感じが面白かった。次が手品。わざわざ福島県からお呼びした加藤さんという学校の先生。素人くさいのだが、人柄がそのまま出ていてとても面白い。プロのマジシャンではこうはいかない。つづいてコーネリアスというバンド。どうやらこの夜のメインは彼らだったらしい。4人のバンドで女性のドラムと三人のギターという編成。アコースティックだが、映像が流れるなか演奏しつづける。音楽についてはなんとも言えないが、映像を見ながら演奏しているのではないのに、映像とぴったりあっているのに驚く。その映像も実に凝っている。いったいどんな練習してるんだ。つぎにサケロックというバンドの星野某が入って、そのあとお目当ての細野さんが登場。弦楽器に高田レン、アコーディオンにコシミハルが入って、映画音楽を4曲。軽く流しているのだが、こういうのんびり感がファンにはたまらないのだろう。最後に高橋ユキヒロが出て細野さんと世間話。「細野さん、いいよね。プロの人たち従えて好きなことやって。しかも細野さんだけシロウトなんだもん」というようなことを言って、場内爆笑だった。こういうライブが¥2000.オノヨーコや坂本竜一なども出たことがあり、毎月やっているとのことだが、告知はインターネットに一週間ぐらい前に出るだけなのだそうだ。それでも、この日は300人以上は入って身動きとれないほどだった。東京でなければ考えられない催し。

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2010年01月22日

新春18切符

SN3J0432.jpgダメじゃん小出の横浜にぎわい座でのソロライブシリーズ「黒く塗れ」の臨時便。今回は鉄道ネタ特集。木戸口で演者自身が切符を切ってくれて入場。開演前の音楽も「あずさ2号」などの鉄道の歌。演目は急行能登で大阪に行く話、鉄道フリークの分類をマクラにして、鉄道で相撲取り組み。南武線と横浜線のつぶやき、京急の秘密、ガーラ湯沢の嘆き、改札口より愛をこめて(これはサンキュー手塚の旧作)、駅のブルーライト、そしてメインは寝台特急「はやぶさ・富士」乗車記。最後の演目は昨年口演したもので、おそらくその再演が今回の眼目だったと思う。前回は乗車した直後で、その熱気がそのまま伝わってきた。今回はそれに比べるとだいぶ落ち着いていた。前回は切符を買うところから始まっていやがうえにも、演者のこの列車に乗るのだという意気込みが伝わってきたのだが、今回はそれを省略したぶん、落ち着いたように思う。こういう思い込みのネタは、やればやるほどテンションが下がっていくとは思うが、練りこんでいくことでレパートリーにできると思う。一般のものには知らない事項の説明もフーセンやシガーボックスを使っての説明、鉄道音の口真似など、落語や講釈とはまた違った表現の可能性も探っていて、これは何度でもやってほしい。

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2010年01月21日

伊勢大神楽の奉納決まる

SN3J0430.jpg伊勢大神楽講社の加藤菊太夫組が1月30日の国立劇場民俗芸能公演に出演のため上京する。この機会に神社へ奉納したいという菊太夫親方の要望で、神田神社への奉納が決まった。日時は、1月31日(日)11時より12時ごろまで。本殿で正式参拝のあと神前で獅子舞奉納。その後、本殿まえ、石畳に移動して、獅子舞と放下芸の奉納。舞台での芸能鑑賞とはまた違った伊勢大神楽の一面を見ていただけるものと思う。どうかこぞって神田明神へご参拝ください。

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2010年01月16日

内藤とうがらし初日

KC330080.jpg新宿御苑のインフォメーションセンターを会場に明日まで開催。七味唐辛子はやげん堀唐辛子(浅草)と八幡屋磯五郎(善光寺門前)が出品。それに唐辛子で町起しをしている栃木県大田原市も。大田原のサンタカという種は、内藤唐辛子を祖とする種とのこと。無くなりかけていた江戸・東京の野菜が不思議な縁でつながった例で、ほかの野菜にもいろいろな物語があるようで、面白かった。明日はいよいよ私が「七色唐辛子の口上」を実演する。今日、講演されたかたに負けないようにがんばりたい。それを終えたら、おいしい内藤唐辛子料理をいただく予定。時間があるかたはぜひおいでください。入場無料です。

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2010年01月09日

説経浄瑠理鑑賞会

KC330077.jpg毎年の恒例となっている説経節若松会の正月公演。今年は朝鮮半島のパンソリの金福実(キム・ボクシル)さんを迎えての特別バージョン。幕開きは若松由太夫「小栗判官二度の対面」、次がパンソリ・金福実(太鼓・パククンジョン)「沈清歌」、最後は若松若太夫「佐倉宗五郎・甚兵衛の渡しから子別れ」。パンソリは声の力に驚いた。クンジョンの太鼓はさすがにうまい。上手に語りを助けていた。解説に和訳があり、(アニリ)(ジュンモリ)(ジンニャン調)などとあり、どうやらこれが節回しらしい。そう思って聞くと、浪曲や説経節のように数小節で節回しが変わるのではなく、一曲歌いきるような構造になっているようだ。一人オペラというようなものだろう。パンソリを聞いたのは久しぶりだが、また聞きたいと思った。若太夫の「宗吾郎」も良かった。いままでは三味線のうまさに語りがついていかないように感じたこともあったが、2年ぶりに聞く若太夫師の語りは格段に進歩したように思えた。メリハリが効いて、舟歌の哀歓などもたいしたもの。先代に比べて力量不足などという人も多かったが、この演目に関しては遜色ないのではなかろうか。いいものを聴いた。

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2010年01月08日

太田記念美術館

KC330076001.jpg二日間ほとんど寝たきりだったので、リハビリに太田記念美術館に行った。「江戸の彩り」。同美術館の所蔵品展。1階、2階はほとんどが直筆浮世絵。版画よりも鮮やかで、まさしく彩りという感じ。しかもどれもが状態が良い。版画では写楽も3枚出ていた。広重の天童広重、芳年の八犬伝の二剣士が屋根の上で立ち向かう絵、小林清親の猫などが印象に残った。

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2010年01月05日

坂部の冬祭

KC330076.jpg1月4日夕方から5日の昼にかけて行なわれる祭。長野県天龍村の坂部地区に伝わる神楽で、同じ天竜川沿いの花祭りや遠山の霜月神楽とも関連が深いとされている。「神楽と出会う本」の三上敏視さんの誘いで、多摩美術大学の学生さん三人とご一緒させてもらった。集落にある「火のお王㈳」から山注にある諏訪神社に向けてお練りではじまり、伊勢音頭などのあと、湯たて神事から神楽らしくなり、少年たちが舞う、「花の舞」で一つのピークを迎え、朝5時ごろには人気の「鬼」が出てきて神主と問答をする。この問答がかなりシュールで、「神様は7万人いるがそなたは何番目か」と聞くと、恥ずかしそうに「1万番目」などと答える。要するにあんまりえらくないのだ。これと神主が一緒に踊って鬼が去る。最後は魚釣りの格好をした親父さんたちが三人出て、魚を観客に与える。このとき口に米の研ぎ汁だというが、白い泡を吹きかけるのでお客は取ろうとして大騒ぎする。これで終了。今年は大雨が降ってコンディションは最悪だったが、それでも百人をこえる観客が集まった。この集落はわずか十数戸とのこと。維持していくだけでもたいへんなことだろう。日本にはいろんな文化があるのだなあと、実感した。

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